心残さず生ききる

今日のプロフェッショナルは号泣に号泣でした。


http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080624/index.html

今日の放送をもう先週からずっと待ちわびていたわけですが、案の定しょっぱなから涙涙涙でした。がん看護専門看護師という専門の看護師がいるということを今回初めて知りました。もちろん宮城県にも数箇所のホスピス病棟、緩和ケア病棟はありますが、母は施しのない末期がんにもかかわらず普通の外科病棟にいます。一時はそういった最後を静かに迎える場所に移るという選択肢もありましたが、あらゆるいろんなことを考え、最初からお世話になっている病院でおそらく最後を迎えると思います。担当の先生が母を途中で見捨てず最後まで面倒を見ると、母と約束してくれたので安心して今もお世話になってます。これはおそらくですが、稀なケースだと思います。規模の大きい病院になればなるほど、どこにも身を委ねる場所がなく志半ばにして去っていく患者さんも多いと思います。
番組中ずっと思ってたことがあるのですが、田村さんの考えや、その先の目線てのはなんか自分の中の覚悟と似ていて、きっとこれは現実と直視しないと得られないことなんだろうなと。
私はただただやるだけです。今回ばかりは茂木さんのコメントもピンときませんでした。生と直面する感動とかそんなきれいな言葉言ってほしくなかったなぁ。現場はそんなものじゃないのに。田村さんの言葉が真実なのに。

 歴史上の人物ではない、普通のわたしたちが
 『生きた』という証は、
 人の記憶の中に残るものですよね。
 なので、わたしの中では、
 その方々の最期を見せていただくということは、
 その方々が『生きた』ことをわたしの中にしっかり残して、
 そのことを次の世代の人たちに伝えていくということなんです。
 あの人がこうだったよという具体的なことではなく、
 わたしの生き方を通して次の人たちに伝えていく、
 そういう役割も感じるんです。

 http://www.nhk.or.jp/professional-blog/100/9865.html#more

〜追記〜

今日自宅へ帰ると、エレベーターホールに葬儀の案内が。それはこのマンションに同時期に入居した家のお母さんでした。おそらくもう10年くらい前から原因不明の難病に侵され、徐々に外出が困難になっていってしまったと娘さんから以前に聞きました。旦那さんはなるべく昼間家にいて家事をし、夜仕事に出かけ、娘さんが夜家にいるといった本当に家族の協力なくしては今まで頑張れなかったと思います。娘さんは確か私の2歳下くらいで小学校くらいまではよく家の行き来もしたりしてよく遊んでいました。今ではたまにエレベーターで会うくらいの付き合いになってしまいましたが、もうかれこれ25年くらいの付き合いになります。とっても明るくけたけた笑う小柄なお母さんだったのを今でもよく覚えています。明日は職場に人がいないのでどうしようかと悩むところですが17時から御通夜なので1時間早く早退しようと思います。
心からご冥福をお祈りします。