モルヒネ

立ち読みで全部読んでしまいました・・・。


モルヒネ (Feelコミックス)

モルヒネ (Feelコミックス)

金曜日に待ち合わせの時間まで大分あったので、本屋を探索。何となしに、強烈なタイトルに目がつき思わずまるまる1冊読みきってしまいました。小説が原作で、画を斉木久美子さんが描いてます。この人の絵はものすごく個性的でポップで綺麗なんですよね。デジタルぽい感じでベタな少女マンガと違ってこの絵柄だったら男性誌も余裕でいけるんでは?といつも思っていたんですけど、まぁ今回のは内容が内容だけに、この原作と絵柄がマッチしてるのか?とちょっと思ってしまったり。ま、でも伝わるところは十分伝わりました。
題名で察するとおり、病気の話なんですけど、病気というよりは、「生と死」というもっと重いテーマがそこにあり、原作である小説の帯には「恋愛小説」なんて書いてあったけど、この作品を簡単な恋愛小説とは言っちゃいけないでしょうと。私の中の身近なテーマだけに、読んだ後も立ち読みのくせにいろいろ考えさせられました。だったら買えっつう話ですが。。。
うーん。この手のテーマは身近に起きないとなんとも実感し難い内容だと思います。その人が望む死に方を。ということになるんですけど、本人の想いと、家族やその周りにいる人の想いって、なかなか通じることが難しくて、出来る事なら本人の想い通りにさせてあげたいのが本音だけど、結局そこには自分のエゴや甘えが出てくるんですよね。この決断て、本当に身の引き裂かれる思いがあるんじゃないかと思います。それを考えるだけで普通に涙ぐむ私はこれから先どうしたらよいものやら。何度も何度も覚悟を決めて、もう泣かないって思うのに、冷静にしようと思えば思うほど、人知れず涙が出てきます。もっと強くなりたいです。

モルヒネ (祥伝社文庫)

モルヒネ (祥伝社文庫)

追記
どうやら原作である小説は賛否両論なんですね。しかも漫画のほうがわかりやすい。という意見も。いわゆるお涙頂戴ものなのでパス!って思う人はダメなんだとか。なるほど。確かに自分の身近にこのような事がない限り、そう思うのも仕方ないですね。かと言って私がお涙頂戴になったかといえば、そうでもない。感動の話とかでもないと率直に思います。あ、そこが酷評につながっているのかな?よくわからんけど。