量より質

32歳ガン漂流 エヴォリューション

32歳ガン漂流 エヴォリューション

31歳ガン漂流

31歳ガン漂流

例えば身近にこんな出来事が起きなかったらきっと手にとることもなかった本ですが、出会えてよかった本だと思う。残念ながら著者の奥山貴宏さんは今年の4月17日に余命宣告の2年をちょっと過ぎて亡くなったということを実は今日知りました。もっと早く知っていたならとは思いません。たぶん本当に身近に起きないと知ろうとはしませんからね、もしかしたら身近に起きたとしても真実から目をそらしたくて見なかったかもしれませんし。今思うことは、私は今病気でもないしどちらかというと丈夫な身体で毎日それなりにやり過ごしてます。だけどもしかしたら明日何かが起きて死ぬかもしれない。自分の命の長さなんて誰も測ることは出来ない。奥山さんの日記か著書の中にも書いてあって「80歳生きたから満足」ではなくて「80歳だけど90歳まで生きたい」。「100万円貯めたけど、もっと貯めたい」とか欲は限りなく続くものだと。健康だとどうしても見落としがちな何かをもう一度考え直すいいきっかけになったと思うし、例え半年や1年しかない命と知らされたとしてもそれを大事にして欲しい。「病は気から」とはよく言ったもので、毎日を悲しむのではなく、目標を見つけてそれに向かって過ごして欲しい。今はそう切実に思います。