明日へ

嫌な不安というものはだいたい当たるのですね。


先日購入した想い事。の中に「明日へ」というタイトルのついた章があります。本自体は正直10分もあれば読み終わる内容だったけど、一つ一つの話は濃いものばかりで、胸を打たれるものもいくつかあったので、病院の待ち時間にでもと、母にも読ませました。週末いつものように車で買い物に行くときにCoccoちゃんのアルバムを聴いていたのだけど、その時に、母にこの前貸した本の著者のアルバムだよ。と言うと、「明日へ」のところを読んだら涙がついつい待合室でも出てしまったと。家に帰ってきてどんな内容だったのかと読み返してみたら、がん患者である母を看取った友達もまた癌に侵されてしまい、そして亡くなったという話。1%でも生きる可能性があるのなら明日へつながるのなら生きたいと。人間はいつかは死ぬ。だけど、それを受け入れ覚悟しつつも、やはり生きたいと願う。まさに現在の母の心境そのものだったのでしょう。ちょうど1年前に母は命の期限を宣告された。もちろんそれは本人は知らないのだけど。でも奇跡と言うべきか、こうやって何とか頑張って入退院を繰り返しつつも、普通に生活している。だけど、やはりその期限はどうやら差し迫っているのかもしれない。事態は急展開を見せるわけではなく、緩やかに進行している。私もそれを感じているわけではないけど、なんとなく忙しく予定を詰め込もうとしている。出来るだけ元気に動けるうちに、思い出を作ろうと。さきほど母からメールがきた。今から病院へ行くと。薬をもらいに月に何度か足を運ばせているけれど、それとは違う。次入院したらもう帰れないかもしれない。毎度のことながら覚悟し、びくびくしながら入院をしている。今回はどれくらいになるか分らないけれど、もしかして予定していた函館旅行も無理かもしれないけど、早く家に帰ってこれることを願うばかりです。