無償の愛とは

美輪明宏さんの公演に行ってきました。


http://www.termnet.com/wel/special/0713_miwa.html

兼ねてより美輪さんの公演、舞台を一度でいいから拝見してみたいね。と母と話していたのですが、今回運良く一般発売にて手に入れることができました。一般発売なので当然席は後ろのほうだと思っていたら、なんとチケットには7列目の文字が。はじっこの席ではあるものの、ずいぶん近くで美輪さんを見ることができました。なんでも毎年春には舞台、秋には音楽会と1年に2度は公演をしてるんですね。知らなかった。舞台では有名な「毛皮のマリー」や「黒蜥蜴」が仙台で数年前に公演されていることは知ってはいたのですが、チケット代が高いしどうも敷居が高いような気がして行ってみたいけど、でもなぁ。というレベルの低い悩みで今まで足を運ばなかったことに後悔。今回の音楽会というのはいわゆるコンサート、ライブで、音楽の種類で言ったらシャンソンシャンソンを今までまともに聴いたことがあるかと言ったらあるわけもなく、予想はしていたものの、美輪さんの圧倒的な声量に驚かされた。母くらいの年代の人々だととても懐かしくもあり慣れ親しんである楽曲ばかりだったそうで、でも来場している人といえば、年代はさまざま。しかも意外と私くらいの年代が結構いまして、これもオーラの泉効果か?と思われる感じです。で、シャンソンを知らない世代がこれをどう感じるのか?という疑問もありますけど、とにかく美輪さんがよくしゃべる。そして歌を歌う前に必ず、その歌のもつ意味を説明してくれる。これだけでシャンソンとは何ぞ?と問わなくても素直に聴きいれることが出来ました。ステージも豪華絢爛というよりは、かわいい!ステキ!といった感じ。キラキラした星達や、いっぱいの生花。たいていの女子が好きだろうものがふんだんに盛り込まれているようなステージで、そして衣装がまぁステキ!なんとなくテレビで見る衣装だと豪華なイメージがあるのですが、なんか最初はあわいピンクのドレスでキラキラしてましたよ。もうなんていうか愛なんですね。今回の音楽会のテーマが「愛」ということで、演出から楽曲からすべてのものが「愛」でいっぱいでした。最後に「愛の賛歌」を。一度テレビで見たことのあるこの歌。愛とは美しいばかりではなくすべてを受入れそして全てをささげること。フランス語(おそらく)のまま歌われたこの歌はあまりにも情熱的で、そして美輪さんの愛が伝わってくる素晴らしい歌でし。ちなみに日本語に訳されて多くの人が歌ったいますが、あれは美輪さん的には原曲をあまりにも冒とくしすぎてるとか。意味がわからなすぎだそうです。へぇぇぇ。そういった意味では現在公開されている映画「エディット・ピア」も間違っているとか。最後にアンコールで「花」を熱唱されてましたが、美輪さんからものすごくたくさんの愛を頂いたので、今度は自分が誰かに愛をささげないとなぁ。とかいろいろ思う夜でした。しかし、18時半の開演で終了したのが22時近くって。母じゃなくてもそら疲れますて。来年は舞台「黒蜥蜴」をやるそうなので、是非観に行きたいものです。