色と美の世界にはまりんす
久々にとことこ一人で映画「さくらん」をみてきたんす。以下ネタ含みますので要注意。
公開が決定されてしかも監督があの写真家の蜷川実花と知ったのはもう１年以上前の事。原作は安野さんの作品では久々のツボだった訳で楽しみにしていたのです。最初主演が土屋アンナと知った時はきよ葉にぴったり！とも思ったけど、公開が近づくにつれて、ん〜どうなんだ？と不安に感じていたのも事実。実際観に行った人の話を聞くと、映像と音を重視して観ないとね。と。。ん〜まぁ、所詮そんなもんかなぁと思って観に行ってきたんですが、感想は、キュンキュン映画でした。
前半はほとんど原作に忠実な為、端折ってる部分が多くきよ葉の心情なんかが伝わってこなくて正直やはりうわさ通り、色と音楽のみの作品かぁ？と思っていたんだけど、後半部分の原作にはないきよ葉のその後的なストーリーからがもうキュンキュンで、最後まで一気に見とれました。アンナちゃんの棒読み的な演技はおいといて、冒頭の菅野美穂の花魁姿には圧倒されるし、濡れ場も見事に演じきっているところがさすがかんちゃん。バトンタッチで後半は木村佳乃がそれを支えてました。この二人の花魁の迫真の演技は見所です。そしてやはり色使いは蜷川ワールドそのもので、艶やかでかつ女性だったら誰もがあこがれそうな美の世界を見事に表現してました。うぅん。安野さんといい蜷川さんといい、ステキすぎです。あ、そして椎名林檎の曲がこれまた和と女の世界を上手く表現していて、いやぁ立派。最近だと嫌われ松子も映像と音楽がステキでうっとりしたけれど、あちらもとてもよかったけど、今回のこの「さくらん」の方が私ははまりましたね。ま、作品全体としては松子のほうが上なんでしょうけども。松子よりきよ葉の心情に共感しましたよ。えぇ。いやぁ、やっぱりきれいなものやキラキラしたものを観ると心が癒されるわぁ。仙台も今日一気に桜が咲き始めました。私の近所は寺ばかりで、情緒ある桜風情が楽しめるので、しばらくは和テイストな気分でいられそうです。
